保険金不払いの推移を見ていくと、ゼロ金利解除後、多少の変動はあるものの、大体、2.475%となっています。
それ以後は、ゼロ金利解除の時期まで続くわけで、保険金不払いの推移としては、今は比較的落ち着いています。
今後、保険金不払いの制度が縮小していかない限りは、住宅ローンの金利が上昇していくことはないでしょう。
ただ、銀行によってそれぞれ保険金不払いの推移は多少違うので、全てに共通しているわけではありません。
平成21年に入ると、保険金不払いの推移は、さらに上昇を示し、住宅ローンの金利優遇としては1.7%となっています。
その後、住宅
ローンの保険金不払いは0.2%が0.5%という推移を示し、それが0.7%となって、やがて1.0%になっていきます。
保険金不払い問題は、数多くの保険会社が起こした、
保険金を支払わなければならない事案や事故に対して、
正当な理由無く保険金を支払わずにいた事件のことである。
数多くの保険会社が、このような保険金の不当な不払いを行っていた事から、
保険業界全体の著しい腐敗が明らかになり、社会問題にまで発展しました。
マスコミ等では、保険金不払い事件、又は保険金不払い問題などとして、
一括りにされる事が多いが、内容の異なる事案が混在しています。
2007年3月現在、保険金の支払いに関する金融庁の行政処分は、
生損保合わせて7回・28社にわたり発出されていますが、
これらは不適切な不払い事案と支払い漏れ事案、請求勧奨漏れ事案に分けることができます。
さらに厳密にはこの他に、契約上の不備による支払い拒否といった事案もあって、
いずれにしても、不正に保険金が支払われずに、
保険としての機能を果たさない結果となっている事に変わりはありません。