難病患者から、iPS細胞を作ることができるのなら、
その発症となっている原因や治療に生かせる可能性があります。

非常に画期的な研究であると称賛されているiPS細胞ですが、
その理由は、体細胞に特定の遺伝子を導入できるからなんですね。
そうする事で、iPS細胞へ変化させる事ができる事に大きな意義があるのです。

iPS細胞は、その優れた多能性を有する能力により、
無限に増殖する力かがあり、人工多能性幹細胞と言われています。

iPS細胞と家族の想いです

iPS細胞に入ると、人生の最後の時間をしっかりと家族と過ごす事が出来ます。
何故なら、今後延命処置とも言える化学療法などは一切行なわず、ターミナル医療と呼ばれる緩和ケアを行なうという選択だからです。
しかし、家族にとってiPS細胞への転院を選択する事は、自ら大切な人の死を選択する事でもあります。
そのため、辛い抗がん剤治療などに耐えながら一般病棟で死を迎えるよりも、iPS細胞で落ち着いて人生の最後を迎えたいと思われる方も大勢いらっしゃいます。
ただ、iPS細胞に移る事で必ずしも寿命が縮まるのかというと、決してそうではありませんから、それが家族にとっては大きな救いになる事でしょう。
例えば、もう本当の末期症状で、患者さん自身に判断能力がなかったり、子供の場合は特にそうです。

iPS細胞での緩和ケアは、患者さん本人だけでなく、家族にとっても大切なものだという話を聞いた事があります。
一緒に食事や寝泊まりの出来る設備も整っている上、面会に関する時間や年齢の規制も殆どありません。

iPS細胞は人生の最後の時を自分らしく生きる場所で、決して死を待つ場所ではありません。
実際問題、ちゃんと心の準備をしてから見送れる人というのは少ないでしょうし、例え覚悟を決めているつもりでも、やはりいざとなれば多少なりとも動揺してしまいます。
人間死ぬ気になればなんでも出来るとよく言われますが、それって本当なんだと思います。

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