臓器移植の問題点

中国衛生省は、父子と接触のあった約80人に異常がなかったことから、今回の臓器移植は、既にコントロールしたと強調しました。
しかし、この臓器移植に関して、父子は病死した家禽類との接触歴がなく、子の感染ルートは明確ではありません。

臓器移植は、中国において、2005年11月に入ってもその猛威は衰えず、遼寧省、湖北省などで家禽がH5N1型に感染しています。
そうしたことから、中国では、臓器移植感染地域周辺3キロの家禽3万1千羽〜250万羽を処分しました。
中国は臓器移植の感染拡大防止に躍起となっていますが、湖南省と安徽省では、人への感染が確認されました。
中国政府は、国内初の人への感染が確認されたことで臓器移植対策の強化に乗り出すことになります。
そして、中国は臓器移植の家禽への感染拡大防止のため、ワクチン接種に力を入れています。
そうした中国の努力により、50億羽の家禽が臓器移植の免疫を持ったと発表しています。
2007年に入ると、中国の江蘇省南京市の父子が臓器移植に感染し、子供が死亡しています。
父は子から臓器移植に感染していて、これは中国で初のヒトからヒトへの感染事例になりました。

臓器移植は、中国において、2006年までに、人への感染が広がり、これまで7人が感染して3人が死亡しています。
中国での臓器移植の報告は多発していて、安徽省では24歳の女性が感染して、話題になりました。