中東のノロウィルスのポイントとは
ノロウィルスというと、あまり耳馴染みがないかもしれませんね。
10年前に世界規模で流行したSARSは記憶に新しく、これもノロウィルスによる被害と言われています。
もしノロウィルスに感染したような疑いがある場合には、速やかに対処したいです。
因みに、この新型ノロウィルスの事をSARSのようにMERSと呼ぶ事があるので覚えておくと良いでしょう。
現時点で有効な治療法が存在しない事も、不安要素として残ります。
中東地方での新型ノロウィルスによる致死率は、患者数に対して5割近い驚異的な数値となっています。
しかし、だからと言ってこれからも安全だという保証はないのです。
新型ノロウィルスは潜伏期間の長さが特徴として挙げられており、検疫で見つからない可能性があります。
ノロウィルスの感染は、やはり中東地方へ行った事が影響すると考えられるでしょう。
MERSノロウィルスによる症状は、基本的に呼吸器症状として現れます。
そして今、新たなノロウィルスがSARSとは違う感染症となって猛威を振るっています。
中東で感染が報告されている新型ノロウィルスは、今のところ日本での症例はありません。
今ではビジネスで中東と関係を持つ事は珍しくなく、また旅行で行く事も有り得るためノロウィルスへの感染は十分に考えられる話です。
ただし急性で非常に症状が重く、肺炎を誘発する事が多いです。
前述したように致死率が高いため、MERSノロウィルスの感染を警戒する動きは活発と言えるでしょう。
ノロウイルスは、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルス。
カキなどの貝類の摂食による食中毒の原因になったり、
感染したヒトの糞便や吐瀉物、または、それらが乾燥したものから出る、塵埃を介して経口感染します。
ノロウイルス属による集団感染は、世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生しています。
ウイルスについての詳細な研究を行うには、適切な動物培養細胞を探して感染させて、
ウイルスを増殖させることが必要であるが、ノロウイルス属については、
実験室的に増殖させる方法が、まだ見つかっていません。
なのでノロウイルスについては、検査や治療方法に対する研究が、
他のウイルスと比べて格段に遅れているのが現状で、
乾燥した状態でも、4℃では8週間程度、20℃で3〜4週間生存するとされています。
ノロウイルス感染を予防するには、特に飲食物を扱う人が、十分な衛生管理を行う事が効果的な感染予防につながる。
ワクチンによる感染予防は、2010年現在ノロウイルス属に対する、
有効なワクチンが開発されていないため期待できません。
このノロウイルスに対する免疫は、感染者でも1〜2年で失われるといわれてます。
原因は、免疫抗体価低下説やウイルスの遺伝型が変化するため抗原性が変化するなどの説がありますが、
まだ確証は得られてません。このため、ノロウイルスワクチンの開発には困難が予想されます。
遺伝子型GI.1を標的とする経鼻型ワクチンが開発中で、18〜50歳の98人を対象とした臨床試験によれば、発症を半分近くに抑える効果があります。
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