ノロウィルス対策です
ノロウィルスは、疫学的には、厚生労働省と国立感染症研究所が、その対策に追われています。
新型インフルエンザ発生の危機が高まっていることから、ノロウィルスは、人での発生を視野に入れる必要が出てきたのです。
また、野鳥については、ノロウィルスについて、環境省が主体となって、対策を講じています。
家畜伝染病予防法における家畜伝染病に指定されているノロウィルスは、それぞれの分野に分かれて対策が講じられています。
そして、養鶏関連などについてはノロウィルスは、農林水産省がその対策を図っています。
2005年10月、ノロウィルスに対する対策として、関係省庁対策会議が開かれ、その対応に追われました。
このノロウィルス対策の発表により、H5N1型に感染した疑いがあれば、強制入院や就業制限が可能となりました。
そして、ノロウィルスが確認されると、発生養鶏場から半径数〜数十キロ圏内の他の養鶏場で飼育されている鶏の検査が行われます。
発生にそなえて、ノロウィルス対策として、国の行動計画について説明を発表することとなりました。
そして、2006年5月、閣議でH5N1型のノロウィルスが指定感染症に定められることになります。
施行期間は1年で、このノロウィルス対策に関しては、1年に限り延長が可能となっています。
また、2008年5月には、ノロウィルス対策として、改正感染症予防法が発表されることになりました。
ノロウイルスは、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルス。
カキなどの貝類の摂食による食中毒の原因になったり、
感染したヒトの糞便や吐瀉物、または、それらが乾燥したものから出る、塵埃を介して経口感染します。
ノロウイルス属による集団感染は、世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生しています。
ウイルスについての詳細な研究を行うには、適切な動物培養細胞を探して感染させて、
ウイルスを増殖させることが必要であるが、ノロウイルス属については、
実験室的に増殖させる方法が、まだ見つかっていません。
なのでノロウイルスについては、検査や治療方法に対する研究が、
他のウイルスと比べて格段に遅れているのが現状で、
乾燥した状態でも、4℃では8週間程度、20℃で3〜4週間生存するとされています。
ノロウイルス感染を予防するには、特に飲食物を扱う人が、十分な衛生管理を行う事が効果的な感染予防につながる。
ワクチンによる感染予防は、2010年現在ノロウイルス属に対する、
有効なワクチンが開発されていないため期待できません。
このノロウイルスに対する免疫は、感染者でも1〜2年で失われるといわれてます。
原因は、免疫抗体価低下説やウイルスの遺伝型が変化するため抗原性が変化するなどの説がありますが、
まだ確証は得られてません。このため、ノロウイルスワクチンの開発には困難が予想されます。
遺伝子型GI.1を標的とする経鼻型ワクチンが開発中で、18〜50歳の98人を対象とした臨床試験によれば、発症を半分近くに抑える効果があります。
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