ノロウィルスのマニュアルのポイントです
ノロウィルスマニュアルは、主として各県内における高病原性の対応に迫るものです。
伝染力が極めて強く、感染した家きんの致死率が極めて高いノロウィルスに対して、マニュアルでは対策が講じられています。
愛玩鳥にノロウィルスが発生した場合は、マニュアルに準じた対応が遂行されることとなっています。
発生時の防疫措置についても、ノロウィルスマニュアルの中で、きちんと定められています。
ノロウィルスマニュアルには、ここで定める事項の他、高病原性に関する特定家畜伝染病防疫指針、病性鑑定指針が提唱されています。
ノロウィルスマニュアルは、高病原性に対する初動対応総合マニュアルとして役立つものです。
しかし、ノロウィルスには治療法がないことから、マニュアルでは、本病発生時に、協力期間が集結するよう指示されています。
早期終息を図ることが、ノロウィルスマニュアルの目的で、早期終息のためには、迅速で適切な初動防疫が重要です。
国、県関係機関、市町村、関係団体等が連携を図り、徹底した防疫措置を推進するようノロウィルスマニュアルは指示しています。
家きんの発生を確認した家畜保健衛生所は、ノロウィルスマニュアルでは、直ちに養鶏場から病性鑑定材料として採取することを指示しています。
検体の搬送の際には、ノロウィルスマニュアルでは、農場内に立ち入らないものが搬送を行うことを義務付けています。
遺伝子診断法又はウイルス分離によるノロウィルスの感染の有無の確認も要します。
ノロウイルスは、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルス。
カキなどの貝類の摂食による食中毒の原因になったり、
感染したヒトの糞便や吐瀉物、または、それらが乾燥したものから出る、塵埃を介して経口感染します。
ノロウイルス属による集団感染は、世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生しています。
ウイルスについての詳細な研究を行うには、適切な動物培養細胞を探して感染させて、
ウイルスを増殖させることが必要であるが、ノロウイルス属については、
実験室的に増殖させる方法が、まだ見つかっていません。
なのでノロウイルスについては、検査や治療方法に対する研究が、
他のウイルスと比べて格段に遅れているのが現状で、
乾燥した状態でも、4℃では8週間程度、20℃で3〜4週間生存するとされています。
ノロウイルス感染を予防するには、特に飲食物を扱う人が、十分な衛生管理を行う事が効果的な感染予防につながる。
ワクチンによる感染予防は、2010年現在ノロウイルス属に対する、
有効なワクチンが開発されていないため期待できません。
このノロウイルスに対する免疫は、感染者でも1〜2年で失われるといわれてます。
原因は、免疫抗体価低下説やウイルスの遺伝型が変化するため抗原性が変化するなどの説がありますが、
まだ確証は得られてません。このため、ノロウイルスワクチンの開発には困難が予想されます。
遺伝子型GI.1を標的とする経鼻型ワクチンが開発中で、18〜50歳の98人を対象とした臨床試験によれば、発症を半分近くに抑える効果があります。
カテゴリ: その他