大阪の地名の由来
蓮如が大坂と呼んだ一帯は、古くは浪速(難波・浪花・浪華)などが地域の名称として用いられ、
蓮如が現在の大阪城域に大坂御坊を建立し、その勢力を伸ばすに及び大坂という呼称が定着。
その語源は、大きな坂があったために大坂という字が当てられたという説があるのだが、
蓮如以前の大坂は、オホサカではなく、ヲサカと発音されていて、諸資料にも、
小坂(おさか)と表記された例が見られていて、このために、この説は信憑性に乏しい。
蓮如以後、大坂は、おおざかと読んだ。
江戸時代、商人の伝兵衛が海難事故でロシア帝国に漂流した時、
そのロシア人には、ウザカ、と聞こえたと伝わっているが、
従来、おさかと読んでいたのを大阪駅の駅員が、
おーさかと延ばして言うようになったことから、おおさかと呼ぶのが広まったという説もある。
当初、漢字の表記は大坂が一般的だったが、
大坂の坂の字を分解、土に反ると読めて縁起が悪い為、
江戸時代の頃から、大阪とも書くようになり、明治時代には大阪の字が定着する。
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