そうしたことから、ディーラーも駆け出しの頃は、もっぱらREITとして、デイトレードだけを行います。
しかし、長期保有が前提のファンドマネージャーは、リスクのないREITには物足りなさを感じます。
実際、REITのような短期売買では、その価格のぶれをもろに背負ってしまうリスクがあります。
短期売買であるREITのリスクは非常に高いのですが、逆に大きなリターンが狙えることも意味しています。
REITの場合、キャピタルゲイン狙いの投機になるので、価格の変動幅が損益につながるリスクがあります。
長期保有で起こりうる有事やスキャンダルなどのイベントリスクについては、REITの場合、減ります。
長期投資は、REITと違い、誰も気にとめないようなつまらない噂で動くリスクがあります。
中長期の投資がより安全だとみなす人は、REITは、むしろリスクがあると考えてしまうのです。
価格変動の大きいものが、REITにとって、狙いの投機に適していることになります。
損益を、損失の側からみればリスク、利益の側からみればリターンになりますが、REITは価格が動かないと儲けることはできません。
REITは、短期売買になりますが、ずっと保有し続ける長期
投資も、本質的にはリスクは同じです。
1日で取引を終わらせるREITは、その日の取引結果が日給になり、順調に取引できれば、利益だけで生活することは可能です。