無形区分と資金の運用なんです
BS上の資金の運用の有形固定資産については、耐用年数を適用するものと一括償却するものの両方があります。
固定資産の計上基準について資金の運用を取得価額20万円以上とする場合は、一括償却資産は計上しません。
しかし、この場合の資金の運用は、繰延資産から無形に資産区分が変更になっているので判定に注意が必要です。
そうしたことから、資金の運用は固定資産として計上するより、無形ではなく、費用処理して申告調整で処理する方がいいかもしれません。
つまり、無形ではなく、資金の運用は、償却資産税の対象にならず、途中で除却しても除却損を計上できないことになります。
一括償却資産の資金の運用に関しては法人税法の償却方法であって、資産の種類ではないことに注意が必要です。
オンバランスしたい場合は、資金の運用は分け、もしくは、無形の部分は本勘定で処理するのが妥当ということになります。
その際、無形ではなく、工具器具備品等の本来の科目で、資金の運用を形上するのが、正しい処理になります。
資金の運用で、一定の条件にあった資産については、耐用年数を短縮してよいという税金上の記別があります。
ESに表示する資金の運用については、本来の分類により、有形か無形の区分をすることになります。
税務上の処理とあわせる場合、資金の運用は、無形の区分をしないで、長期前払費用で処理するのが、最も良いでしょう。
5年前に購入した会計ソフトの資金の運用が15万円の場合、少額の繰延資産に該当することになります。
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